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三井住友海上あいおい生命学資保険「&Lifeこども保険」をFPが解説!

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三井住友海上あいおい生命アンドライフの詳細とメリット・デメリット

三井住友海上あいおい生命が販売する「&Lifeこども保険」は、典型的な貯蓄型の学資保険です。

養育年金や保険料払い込み免除特約に加え、小・中・高・大学進学時に教育資金を受け取るという特徴があります。

⓵充実した医療保障、⓶クレジットカード払い対応、⓷インフレに対応できるということという3つのメリットもあります。

一方で、致命的なデメリットも2つあるのです。今回は&Lifeこども保険の3つの特徴、3つのメリットと2つのデメリット、そしておすすめできる学資保険なのかどうかまで解説します。

&Lifeこども保険の3つの特徴と保障内容まとめ

教育資金を備えることができるだけではなく、子どもへの保障もしっかりと備えることができるのが&Lifeこども保険。

貯蓄型学資保険という特徴のほかに、&Lifeには知っておくべき特徴が3つあります。

それが入学のタイミングで受け取る祝い金、養育年金の存在、そして学資保険には絶対必要な保険料払い込み免除特約です。

1.進学時に受け取ることができる教育資金

一般的な学資保険で、教育資金を受け取るパターンは以下の3つ。

・大学進学時のみ教育資金を受け取る
・高校・大学進学時に教育資金を受け取る
・大学進学時と大学の4年間、毎年教育資金を受け取る

&Lifeの教育資金受け取りパターンは、上の3つに当てはまりません。小・中・高・大学進学時に教育資金を受け取ります。

子どもの教育費が必要となるのは、大学進学時だけではありませんよね。高校進学時はもちろん、義務教育中の小学校・中学校入学時にも教育資金が必要となります。

日本政策金融公庫、文部科学省が行った調査によると、幼稚園から大学までオール私立(自宅通学)の場合にかかる費用は約2,470万円。オール公立の場合は、約1,070万円もかかります。大学進学時に最も費用がかかり、高校、中学校、小学校の順に費用は高くなります。

子どもがどのような進路を選ぶのかわからないからこそ、計画的に資金準備をすることは大切です。

&Lifeでは、小学校から大学進学時までの進学時に教育資金を受け取ることができますが、全く同じ金額を受け取るというわけではありません。

受け取る祝い金の割合と受け取り時期は以下の表のとおりです。

・基本保険金額100万円の場合
祝い金受け取り時期 満5歳10か月直後の2月1日 満11歳10か月直後の2月1日 満14歳10か月直後の2月1日 18歳の年単位の契約応当日 合計
受取金額 10万円

(基本保険金額の10%)

20万円

(基本保険金額の20%)

50万円

(基本保険金額の50%)

100万円

(基本保険金額)

180万円

祝い金の受け取りは、基本保険金額が基準となっています。大学進学時には基本保険金額の100%が支払われ、小学校入学時には最も少ない基本保険金額の10%のみ支払われます。

このような受け取りパターンを持つ学資保険は少ないですが、他にもあります。

例えば、ソニー生命保険の学資保険スクエアⅠ型は中・高・大学入学時に学資金を受け取り、かんぽ生命のはじめのかんぽには小・中・高・大学進学時に教育資金を受け取るコースがあります。

もし、&Lifeの学資金受け取りパターンが気に入ったら、似たようなパターンの学資保険も見てみるといいですね。

2.保険料払い込み免除特約つき

&Lifeには、保険料払い込み免除特約が付帯されています。

保険料払い込み免除特約は、契約者に万が一のことが起きたとき、もしくは契約者が高度障害状態になったとき、その後の保険料の支払いが免除される特約のことです。保険料の支払いは免除されますが、満期まで保障は続くので、子どもは学資金を計画通りに受け取ることができます。

保険料払い込み免除は、学資保険ならではの保障です。

そのため、&Lifeをはじめとする多くの学資保険には最初から付帯されていますが、中には契約時に付帯しなければいけないものもあります。

保険料払い込み免除特約が付帯されているということは、契約時に付帯する必要もなく、付帯して返戻率を下げることもありません。

3.保障を充実させる養育年金

養育年金とは、契約者が死亡されたとき、もしくは高度障害状態になった時に支払われる保険金のこと&Lifeでは養育年金と呼ばれていますが、有名な育英年金と同じですね。

養育年金が支払われるのは、保険の保障期間中、毎年です。つまり、&Lifeでは、子どもが大学を卒業する22歳まで支払われるのです。

保険金額は、基準保険金額の60%。例えば、基準保険金が100万円で、子どもが12歳の時に養育年金が適用されるとしましょう。すると毎年60万円が10年間、合計600万円が支給されるのです。

養育年金が、契約者の死亡保障です。契約者に万が一のことがあっても、子どもはその後の生活費を受け取ることができるのです。保険料払い込み免除特約に加えて、子どものためにしっかりとした安全を買いたい方にはピッタリの学資保険となっています。

Ⅰ型とⅡ型の違い

&Lifeには、Ⅰ型とⅡ型の2つの保険があります。Ⅰ型とⅡ型の大きな違いは、養育年金が付帯されているかどうか。以下がⅠ型とⅡ型の違いをまとめた表です。

保障内容 Ⅰ型 Ⅱ型
※死亡給付金 あり あり
養育年金 あり なし
返戻率 低い Ⅰ型よりも高い

※死亡給付金とは、被保険者(子ども)は死亡した時に支払われる保険金のこと。

死亡給付金は、子どもの年齢と保険年度が高いほど、たくさん支払われます。支払金額は、基準保険金額×所定の係数です。保障が万全なのがⅠ型ですね。保障は万全ですが、保険料は高くなり返戻率が下がることには要注意です。

もし、&Lifeに付帯する特約が保険料払い込み免除だけで十分ならば、Ⅱ型を選ぶといいでしょう。

三井住友海上あいおい生命学資保険&Lifeの保障内容まとめ

&Lifeへの加入を考えたときに、あなたが行われなければいけないことは保障内容を確認すること。内容を理解することで、特徴はもちろんメリット・デメリットも見ることができます。

今回は、&Life加入を考える際に知っておくべき保障内容を表にしてまとめました。ほかの学資保険との比較も簡単にできるはずです。ぜひ活用してください。

保障内容 保障内容詳細
契約者加入可能年齢範囲 男性:18~50歳

女性:16~50歳

被保険者加入可能年齢範囲 【小・中・高・大】0~3歳

【中・高・大】4~9歳

【高・大】10~11歳

満期 22歳
基本保険金 50万円もしくは100万円
祝い金受け取り時期 小学校入学:満5歳10か月直後の2月1日

中学校入学:満11歳10か月直後の2月1日

高校入学:満14歳10か月直後の2月1日

18歳:18歳の年単位の契約応当日

祝い金受け取り額 小学校入学:基本保険金額の10%

中学校入学:基本保険金額の20%

高校入学:基本保険金額の50%

18歳:基本保険金額の100%

出産前加入 出産予定日の5か月前から契約可能
保険料払い込み免除特約 あり
養育年金 付帯可能(基本保険金額の60%)
医療特約 付帯可能
配当金 5年配当
保険料払込回数 月払い

半年払い

年払い

保険料払い込み方法 口座振替

クレジットカード払い

三井住友海上あいおい生命学資保険&Lifeこども保険の3つのメリット

三井住友海上生命の&Lifeこども保険に加入するメリットは、以下の3つです。

・充実した医療保障を付帯することができること
・クレジットカード払いに対応していること
・配当金があること

これら3つのメリットは大きな魅力です。特に充実した医療保障は、保障型の学資保険の中でも特に優れています。

さまざまなリスクに対応した&Lifeこども保険の3つのメリットを解説していきます。

1.充実した医療保障を付帯することができる

&Lifeには、保険料払い込み免除特約と養育年金のほかに、こども医療特約を付帯することもできます。

こども医療特約とは、被保険者である子どもが病気やけがによる約款所定の入院や手術をしたり、不慮の事故でけがをして通院したりした場合に保険金を受け取ることができる医療保障です。

以下が、&Lifeこども保険の契約のしおりに記載されていた給付金の種類、支払事由、支払額です。

給付金 支払事由 支払額
災害入院給付金

疫病入院給付金

・被保険者が不慮の事故で180日以内に継続して2会場入院したとき

・被保険者が病気で継続して2日以上入院した時

入院給付金日額×入院日数
手術給付金 被保険者が病気やけがで約款所定の手術を受けたとき 入院給付金日額×給付倍率(手術の種類により、40・20・10倍)
災害通院給付金 被保険者が不慮の事故で180日以内の期間に通院したとき 入院給付金日額の50%×通院日数

入院保障に加えて、通院保障があるのはありがたいですね。子どもの場合は、入院よりも通院する可能性のほうが高いです。

通院保障までついている学資保険はなかなかないので、これは大きなポイントです。

こども医療特約には、給付金の支払限度日数があります。以下が各給付金の支払限度日数です。

給付金 支払限度日数
災害 ・1回の入院:180日分限度

・保険期間を通じて:1,095日分限度

疫病入院給付金 ・1回の入院:180日分限度

・保険期間を通じて:1,095日分限度

災害通院給付金 ・同一の不慮の事故につき:90日分限度

・保険期間を通じて:1,095日分限度

支払限度日数が設定されているのは、魅力を半減してしまいますが、それでも学資保険の中では医療保障は充実しています。

学資保険に保障を求める方は、大きなメリットを感じることでしょう。

2.クレジットカード払いができる

&Lifeこども保険は、保険料をクレジットカードで支払うことができる数少ない学資保険です。

保険料をクレジットカード払いするメリットは、主に2つあります。

  ・ポイントをためることができる

節約のために、日常からクレジットカード払いを行ってポイントをためている方も多いのではないでしょうか?ポイントを貯める一番の方法は、固定費をクレジットカード払いすること。学資保険は毎月の支払いが、18年間も続くのでポイントをためるには最適ですよね。

例)1,000円で1ポイントのクレジットカードであれば、毎月10ポイント、年間で120ポイント、18年間で2,160ポイントもたまるのです。

・口座残高不足による保険の失効を防ぐことができる

保険料の支払いが滞ると、当然ですが保険契約が無効・失効になってしまいます。お金がないときはどうしようもありませんが、口座に送金するのをうっかり忘れてしまったために失効となったら悔やみきれません。クレジットカード払いならば、口座にお金が入っていなくても、クレジットカード会社が保険料を支払うので問題ありません。

しかし、クレジットカード決済日には支払をきっちりと行うことに注意が必要です。

3.配当金があるのでインフレのリスクを回避できる

&Lifeこども保険に加入すると、配当金を受け取ることができる可能性があります。

配当金とは、保険会社が予定よりも多くの利益を得ることができた際に、その利益を契約者たちに配るお金のこと。現在の超低金利時代には、配当金を期待できませんが、10年後、15年後には経済が良くなって配当金を得ることができる可能性もあります。

配当金があるということは、インフレに対応できるということ。経済がよくなった時にはインフレが起きやすくなりますが、学資保険の利率が、経済の状況に応じて変化すれば、インフレが起きても問題ありません。

学資保険は契約時の利率で固定されてしまうのです。つまり、子どもが大きくなった時にインフレが起きると、計画していた学資金では足りなくなる可能性があるということです。

例えば、250万円を受け取る学資保険に加入したとしましょう。18年後、子どもの大学進学年にインフレが起きると、お金の価値が下がってしまいます。契約したときには250万円だったお金の価値が230万円、200万円の価値になるのです。

配当金がない学資保険ではインフレが起きると資金不足になる可能性が高いです。しかし、配当金があるとお金が配られるので、50万円の損失を10万円、5万円もしくは0にできる可能性もあります。

注意したいのが、配当金がある学資保険が絶対にいいというわけではないことです。配当金があることで、学資保険で重要な返戻率が下がってしまいます。

 

&Lifeこども保険の2つのデメリット~返戻率の低さをシュミレーション

&Lifeには充実した保障があるという大きなメリットがありました。しかし、保障型の学資保険が持つ最大のデメリットである元本割れの可能性も持ち合わせています。

ここからは&Lifeこども保険の大きすぎる2つのデメリットについて解説します。

1.確実に起こす元本割れ

保障型の学資保険である&Lifeこども保険は、ほぼ確実に元本割れを起こしてしまいます。

元本割れとは、支払った保険料よりも受取総額が少なくなる損をすることです。学資保険は貯蓄性が魅力なので、元本割れをするのは大きなデメリットです。実際にシミュレーションした結果を紹介します。

【契約条件】
・契約者:男性30歳
・被保険者:0歳
・基本保険金額:100万円
・医療特約:あり

【結果】
月払い保険料:12,906円

シミュレーション結果では返戻率が表示されませんが、返戻率を出す式を知っていれば簡単に出すことができます。

返戻率=受取保険金総額 ÷ 保険料支払い総額× 100

月払いの場合は、以下の計算式で返戻率を出すことができます。

保険料支払い総額=12,906 × 12ヵ月 × 18年=2,612,736円
返戻率=1,800,000 ÷2,612,736 × 100=68.8%

返戻率68.8%は低すぎる数字です。約80万円も損しています。

ソニー生命保険、明治安田生命、フコク生命、ニッセイなどの貯蓄型学資保険では得をするのに対し、&Lifeこども保険では80万円も損をするのは大きな差があります。特約の付帯を減らすことで、返戻率は少し上げることはできますが、それでも確実に元本割れを起こすでしょう。

&Lifeこども保険に加入する場合は、損をすることを覚悟しておかなければいけません。

2.高校卒業後に学資金を受け取ることができない可能性も

&Lifeこども保険に加入する場合は、契約日に気をつけましょう。契約日によっては、大学進学後に祝い金を受け取ることになります。

小・中・高までは、2月1日に確実に祝い金を受け取ることができます。

しかし、大学進学のための祝い金は、18歳(出生前加入の場合は17歳)の誕生日を迎えた後にやってくる契約日に受け取ります。

例えば、5月13日生まれの子どもが6月2日に&Lifeこども保険に加入した場合、受取時期は、5月13日に18歳の誕生日を迎えた後にやってくる契約日の6月2日です。

この場合は、大学進学前に受け取ることができますが、11月11日生まれの子どもが5月2日に&Lifeこども保険に加入した場合はどうなるでしょうか?祝い金を受け取るのは、11月11日に18歳の誕生日を迎えた後にやってくる契約日、5月2日。大学入学は4月なので、入学後に学資金を受け取ることになります。

いくつかの学資保険では、17歳満期を用意して、早生まれの子どもでも大学進学前に学資金を受け取ることができるようにしていますが、&Lifeこども保険の場合は、出生前に加入しなければ17歳満期になりません。

契約する日には十分注意しなければいけませんが、特に9・10月以降に生まれた子どもは気を付けましょう。

 

&Lifeこども保険はおすすめの学資保険?

&Lifeこども保険は、あまりおすすめできる学資保険ではありません。返戻率がすべてではありませんが、70%前後という返戻率は低すぎます。

何十万円も損をしてまで、養育年金や医療保障に入るべきなのかという疑問があります。地方自治体によっては、子どもの医療費が無料になっているので、わざわざ手厚い医療保障を付けないでいいかもしれません。

また医療保障は充実していますが、ほかの医療保険に目を向けるとさらに充実したものがたくさんあります。普通の医療保険や死亡保険に加入した方が得する可能性は高いです。

しかし、絶対におすすめできない学資保険でもありません。保障の範囲は広く充実しているので、保障型の学資保険を考えている方は検討してみるといいでしょう。

その際、はじめのかんぽや太陽生命、JA共済などの学資保険も共に比較してみましょう。JA共済の学資保険のように、保障と貯蓄性がバランスよく備わったものもありますから、視野を広く、いろんな保険商品を比較・検討しましょう。

もし自分だけで比較検討するのが難しければ、保険のプロであるFPに無料相談してみるといいかもしれません。

三井住友海上あいおい生命学資保険&Lifeこども保険まとめ

&Lifeこども保険は保障が充実した学資保険。しかし、保障が充実しすぎているため貯蓄性を大きく失ったというデメリットもあります。

今回はさまざまなポイントをお伝えしましたが、特に抑えていただきたいのは以下の4つ。

・死亡保障+育英年金+保険料払い込み免除特約+医療保障という充実した保障
・インフレで起きるリスクを回避できるという保障も
・低すぎる返戻率のため貯蓄性は全くない
・契約日に注意しないと、大学進学後に祝い金を受け取る可能性もある

繰り返しますが、&Lifeこども保険に貯蓄性はありません。充実した保障が最大の魅力です。

もし保障を外して返戻率を少しでも上げようとするならば、他の学資保険に目も向けましょう。

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