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学資保険の選び方~ファイナンシャルプランナーが教える6つのポイント

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ファイナンシャルプランナー直伝!学資保険の上手な選び方

「学資保険に加入したいけど、どうやって選べばいいのか分からない」という悩みはありませんか?

学資保険を選ぶには、経済状況や将来のライフプランなどが重要となります。

今回は、学資保険に精通したファイナンシャルプランナーが、どんな経済状況・加入目的の方にも知っておいていただきたい学資保険選びのための、6つのポイントをご紹介します。各保険会社の学資保険を上手に比較して、あなたにピッタリのものを選びましょう。

学資保険に加入する目的を明確にしておこう!

そもそも、なぜ学資保険に加入したいのですか?

まずは、学資保険に加入する目的を考えなければいけません。子どもの教育費用を貯蓄することが目的の方がほとんどだと思いますが、教育資金積み立て方法は他にもたくさんあります。なぜ学資保険なのでしょうか。

学資保険の特徴やメリット・デメリットについては、他の記事でじっくりと解説していますので、学資保険に加入する目的を迷われた際には、参考にしてみてください。

資産を増やす目的で学資保険を選ぶという人は多いです。商品にもよりますが、学資保険に加入することで資産を増やすことはできます。

その秘訣は、学資保険の返戻率。返戻率とは、支払った総額に対して受け取る金額の割合のこと。

例えば、受取総額が200万円の学資保険に加入したとします。この場合に、支払った保険料総額が200万円を超えたら資産が減った状態で、元本割れと言い、返戻率は100%を下回ります。それに対して、支払総額が200万円よりも少なくなったら、資産が増えているということです。この場合の返戻率は100%を超えます。

・返戻率が100%を下回る場合
 200万円(受取総額)÷220万円(保険料支払い総額)×100=返戻率90.9%
・返戻率が100%を上回る場合
 200万円÷180万円×100=返戻率111.1%

多くの学資保険では、返戻率が100%を超えます。結果的に得する状態になるので学資保険は貯蓄型と言われるのです。

一方、保障を充実させた保障型の学資保険もあります。では貯蓄型学資保険と保障型学資保険はどちらが優れているのでしょうか?

貯蓄型VS保障型!どっちの学資保険が優れている?

保障型の学資保険とは、学資保険に医療保障や死亡保障などを付帯した学資保険のことです。

一見すると、教育資金を積み立てられる上に、様々な保障も付いている保障型学資保険のほうが魅力的に見えますよね。

しかし、これらの保障は無料ではありません。新たな保障を付帯するたびに保険料が増加する、つまり返戻率が下がってくるのです。

以前は保障型学資保険の返戻率は100~102%程度で、元本割れをすることはありませんでしたが、2017年4月から行われた保険料値上げに伴い、各学資保険の返戻率が大幅に下がりました。その結果、多くの保障型学資保険は元本割れすることになったのです。

例えば、郵便局の貯蓄型学資保険の代表的存在である「かんぽ生命のはじめのかんぽ」は、入院保障、死亡保障、手術保障などを付帯することができます。しかし、返戻率は100%を下回っています。おそらく、どのようなシミュレーションをしても元本割れは起こしてしまうでしょう。

一方で、貯蓄型学資保険の代表核であるソニー生命の学資保険は、2017年4月以降も110%を超えるというトップクラスの返戻率の高さを見せています。これだけ高い返戻率を保つことができる理由は、無駄を徹底的に省いているからです。

ソニー生命の学資保険では、医療保障を一切つけることができません。

一体、保障型と貯蓄型はどちらがいいのでしょうか。おすすめは貯蓄型です

子どもの医療費を心配して、医療保障を付帯したいところですが、多くの地方自治体では子どもの医療費が無償になります。また、学資保険に付帯できる保障内容はそれほど充実していません。

おすすめは、貯蓄型のシンプルな学資保険に加入して、地方自治体の医療費の助成制度や他の保険で医療費をカバーすることです。しかし、あくまでもおすすめは貯蓄型というだけで、あなたのニーズに保障型が合っているのならば保障型を選びましょう。

払い込み免除特約は学資保険の魅力を10倍高める

学資保険ならではの特約に、「払い込み免除特約」というものがあります。契約者である親や祖父母が死亡したり、高度障害状態になったりしたとき、保険料の支払いが免除になり、満期金がもらえるというものです。

ほとんどの学資保険には、すでに払い込み免除特約は付帯されていて、外すことができない場合がほとんどです。もし付帯されていない場合でも、絶対に付帯することをおすすめします。

資産を増やすことだけが目的ならば、投資信託などを使用した方がいいでしょう。学資保険の魅力は、資産を増やすことができるだけではなく、万が一の時にも備えることができるということです。

契約者に万が一のことがあった場合でも、子どもは十分な教育を受けることができるというのは大きな魅力。払い込み免除特約を付けることで返戻率は少し下がってしまいますが、返戻率を下げる価値は十分にあります。

子どもが大学進学するという長い期間、何が起こるのかはわかりません。万が一のことが起きた場合のためにも、払い込み免除特約は付けておきましょう。

学資保険の商品を実際に比較してみる!


学資保険を販売している保険会社は本当に多数あります。それぞれの商品にはメリット・デメリットがあるので、実際に商品比較をしてみることであなたに合ったものを見つけることができるでしょう。

当サイトでは、学資保険・終身保険のメリット・デメリットを紹介したものや、返戻率を比較した記事などがありますので、参考にしてください。

インターネットで検索すると学資保険のおすすめランキングや口コミを多数見つけることができますね。それらの情報は、参考になることがほとんどですが、記事が執筆された時期には注意してください。前述のとおり、2017年4月より保険料が値上がりし、返戻率が変わったのです。ですから、それ以前の返戻率ランキングなどは参考になりません。必ず最新の返戻率ランキングを参考にするようにしてください。

また数ある学資保険の中から、2~3つに目星をつけたら、各保険会社のホームページで実際にシミュレーションしてみましょう。

シミュレーションをしてみることで、あなたの加入条件での返戻率が明らかになります。

後ほど詳しく紹介しますが、返戻率はさまざまな要因で決まります。契約者・被契約者年齢、加入時期が全く同じでも返戻率は変わってきます。

学資保険を上手に選ぶ6つのポイント

学資保険選びを行う前に、絶対に押さえておくべき6つのポイントをご紹介します。

1.無理なく保険料を払える払込期間設定


学資保険に加入すると、長期間保険料を支払い続けることになります。

すでにご存知かもしれませんが、学資保険では積立金を簡単に引き出すことはできません。受取時期以外に積立金を引き落とすことで、返戻率が大幅に下がってしまいます。もちろん中途解約で返戻率が下がると、多くの場合では元本割れを起こしてしまうことは言うまでもありません。

例外もあります。学資保険の見直しを行うことによって、現在のものを途中解約し、他の学資保険に加入することで得をする場合もあります。しかし、こういった例外を除けば、学資保険は満期まで加入することが大事です。

満期まで保険料を払い続けるためには、無理のない保険料設定が重要です。

毎月の保険料は払込期間と関係してきます。払込期間が短ければ返戻率は上がりますが、同時に毎月の保険料も上がるのです。一方、払込期間が短ければ返戻率は上がりませんが、毎月の保険料は下がります。

保険料払込期間は商品によって異なりますが、基本的には10歳まで、15歳まで、18歳まで、そして満期までとなります。

おすすめは10~15歳までです。10歳までだと少し家計がきつくなるかもしれませんが、15歳までだと無理なく払えるという方は多いです。高校入学すると、養育費の負担が本格的になりますから、その前に支払いを終えていれば、少しは楽です。

返戻率が高くなり、支払期間も短くなるので短期払いを選びたいところですが、毎月の保険料が高くなるという面にも目を向けないといけません。短期払いを選んでも、将来保険料の支払いができなくなり、解約してしまったら本末転倒です。返戻率も大切ですが、それよりも家計を圧迫せずに支払い続けることができる保険料を設定しましょう。

2.満期金を受け取るタイミング

満期金を受け取るタイミングも大きな検討材料になります。満期金を受け取るタイミングは、満期金が必要になるシチュエーションを考えて選びましょう。

  • 最もお金のかかる大学進学時に受け取りたい・・・17歳/18歳に受取時期を設定しましょう。
  • 大学生活中にお金を何回かに分けて受け取りたい・・・満期金受取時期は18歳以降に設定しましょう

また受取総額を一括で受け取るのか、分割で受け取るのかも考えましょう。一括で受け取る方が返戻率は高くなりますが、返戻率だけにこだわるのはよくありません。受取総額を祝い金・満期金と分割して受け取るメリットはちゃんとあります。

最もお金がかかるのは大学進学時ですが、幼稚園~高校もそれなりのお金がかかります。祝い金を分割して受け取ることで、大学以外の入学・入園費用にも備えることができます。

満期金を22歳にして、大学進学の年から卒業まで、毎年祝い金を受け取るということもできます。この場合は、毎年の授業料や仕送りなどに備えることができますね。また保険会社がお金を運用する期間が最も長くなるので、返戻率も最も高くなります。

3.学資保険に加入するタイミングは?

学資保険に加入するタイミングは早ければ早いほどいいです。

加入時期が早いということは、それだけ保険会社がお金を長く運用することができ、運用期間が長ければ、それだけ返戻率は高まります。学資保険に加入することを決めたら、すぐにでも加入するのが得策です。

一番のおすすめは妊娠している時期に加入すること。意外と知られていませんが、多くの学資保険は、出生140日前から加入することができます。0歳の時に加入するのと出生前の加入では、返戻率に大きな差は出ませんが、払い込み免除特約の恩恵を妊娠時から受けることができるのです。

妊娠時に、万が一のことが起きる場合は十分に考えられます。そのときに、学資保険に加入しているのとしていないのでは大きな違いです。

また、妊娠時のほうが時間もあり、精神的にも余裕があります。子どもが生まれると生活が急変するので、余裕があるときに加入しておくといいでしょう。

4.学資保険の契約者は父親?それとも母親?

学資保険の契約者になるのは父親か母親が多いですが、基本的には、大きな収入がある方が契約者になるのをおすすめします。

しかし、母親のほうが収入があっても、子どもが生まれてから産休を取ったり、長年育児に集中するつもりであるのならば父親が契約者になるのがおすすめです。これもまた、払い込み免除特約を活用するためです。

しかし、必ずしも収入が安定した方が契約者になる必要はありません。返戻率は契約者の性別にも関係していて、女性が契約者になった方が返戻率は若干高くなります。また、父親の死亡保障を他の保険でカバーしておくと、わざわざ学資保険で払い込み免除特約を活かす必要はありません。

払い込み免除特約の注意点

契約者が死亡しても、すぐに満期金を受け取ることができないということです。満期金を受け取るのは、決められた満期金受け取り時期です。

一方、終身保険などは契約者が死亡すると、すぐに保険金を受け取ることが可能です。父親の死亡保障は他の保険でして、学資保険の契約者は母親にするという考え方もあります。

5.学資保険の返戻率は重要!ちゃんと確認をして!

貯蓄型の学資保険に加入するメリットは、資産を増やすことができるということです。資産を増やすことができる学資保険は、返戻率が100%を超えたものです。

残念ながら、保険料値上げの影響で、学資保険全体でみると返戻率は大きく下がっており、現在の返戻率は、平均が102%、高いもので105%前後です。しかし、商品によっては110%を超えるものもありますし、元本割れを起こしているものも多数あります。

まず貯蓄型学資保険に加入するのか、それとも保障型学資保険に加入するのかを決めなければいけません。保障型学資保険に加入する場合は、返戻率よりも保障内容に注目しましょう。保障型学資保険では、ほとんど元本割れを起こしてしまうので、返戻率にこだわる必要がほとんどないからです。

しかし、貯蓄型学資保険に加入したいならば話は別です。元本割れを起こす学資保険は貯蓄型ではありません。必ず返戻率が100%を超えたものを選ぶようにしましょう。

6.学資保険と終身保険と比較する

近年では終身保険、特に低解約返戻金型終身保険に加入して教育資金を積み立てる方が増加しています。

低解約返戻金型終身保険は返戻率が学資保険よりも若干低いですが、学資保険よりも充実した保障内容。また商品によっては、学資保険よりも高い返戻率の終身保険もあるのです。資産を増やしながら、安心の保障も得たいという方に人気です。

返戻率だけにこだわるのなら、学資保険の方が上です。終身保険には魅力的なメリットのほかに、デメリットもあります。

他の記事で終身保険のメリット・デメリットの解説、各終身保険の特徴も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

学資保険の選び方で最善なのは保険のプロに相談すること


保険の相談をあなたはしたことがありますか?

もしなければ、1度行ってみてください。なんと保険の相談は無料で行える場合がほとんどです。

保険の相談をしてくれるのは、主に保険ショップとFPです。どちらに相談するにしても、独立したものを選ぶことが大切です。独立した保険ショップやFPは、各保険会社の保険を中立の立場で紹介してくれます。

保険会社が運営している保険ショップや保険会社に所属しているFPの場合は、その保険会社の商品だけを紹介します。これでは選択肢の幅が狭いですよね。

学資保険の加入の仕方はさまざまです。

すでに述べたように、父親は終身保険に加入して学資保険の契約者は母親にすることができます。2つの学資保険に加入して、父親と母親それぞれを契約者にするということもできます。

現在加入している保険の補償内容を考慮しながら、学資保険選びを行うのは重要ですが難しいです。保険のプロに相談することによって、学資保険だけではなく、あなたのニーズに合った保険プランを作成することができます。

学資保険の選び方まとめ

学資保険選びで特に大切なことは、加入理由、満期金受取時期、そして返戻率です。

この3つは、あなたの学資保険選びの軸になります。

今回紹介したポイントを押さえていただくだけで、必ずあなたのニーズに合った学資保険選びを行うことができるはずです。

学資保険はあなたの良きパートナーとなります。長期的な付き合いになり、なかなか解約することができない学資保険だからこそ上手に選びましょう。

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