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【郵便局の学資保険】はじめのかんぽの返戻率と3つのメリット・デメリット

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学資保険「はじめのかんぽ」をFPが徹底解説!

「はじめのかんぽ」は日本郵政グループ会社の1つであるかんぽ生命が販売する学資保険。郵便局が販売する保険商品として、昔から人気のあります。

そんな「はじめのかんぽ」にあるメリットは3つ。⓵充実した特約➁契約者配当金があること⓷さまざまな保険料支払い回数。

一方で、ほぼ確実に元本割れを起こすというデメリットもあります。今回は「はじめのかんぽ」の3つの特徴、3つのメリットと1つのデメリット、そしておすすめできる学資保険なのかという疑問にまで答えます。

郵便局の学資保険「はじめのかんぽ」の返戻率と3つの特徴

「はじめのかんぽ」には、3つの特徴があります。

1.ライフプランに合わせて、3つのコースから選択できる
2.万一の時は保険料の支払いがなくなる特約付き
3.早生まれでも安心の17歳満期

これらの3つの特徴に加え、「郵便局の学資保険」というブランドが「はじめのかんぽ」の人気を高めています。

1.3つのコースから選べる

「はじめのかんぽ」には、3つのコースがあり、それぞれのコースで学資金を受け取る回数が異なります。

大学入学時だけに学資金を受け取るコース、小学校から大学までの入学時に学資金を受け取るコース、そして大学4年間に備えるコース。プラン選びで大切なのは、あなたのライフ計画に合ったものを選ぶことです。

大学入学時に備えるコース

大学入学時に備えるコースは、大学進学にかかる莫大な費用に備えることができるコースです。

大学進学時には、主に大学受験費用、大学入学費用、そして一人暮らしをする場合の初期費用がかかり、合計すると200万円を超えることも多々あります。

200万円を超える莫大な費用に計画的に備えることができるのが、大学入学時に備えるコースです。

保険料支払い期間は17歳・18歳、もしくは12歳までです。保険料の総額を減らしたい方は12歳払い、毎月の保険料を抑えたい方は17歳・18歳払いを選ぶといいですね。

契約者の加入年齢範囲は男性18~65歳、女性16~65歳。被保険者の加入年齢範囲は0~12歳(保険料払込期間が12歳までの場合は0~6歳まで)です。

子どもが小学校高学年になっても加入できるのは大きな特徴ですね。

小・中・高・大学入学時に備えるコース

小・中・高・大学入学時に備えるコースは、大学進学時にかかる莫大な費用に加えて、小・中・高入学前にも学資祝い金を受け取ることができるプランです。このコースに加入すると、以下のように学資祝い金・学資金を受け取ることになります。

基準保険金額300万円に加入した場合のシュミレーション

学資金受け取り時期 満5歳8か月後直後の12月1日 満11歳8か月直後の12月1日 満14歳8か月直後の12月1日 18歳 保険金の受取総額
受取額 15万円

基準保険金額の5%

30万円

基準保険金額の10%

45万円

基準保険金額の15%

300万円

基準保険金額と同額

390万円

保険料の支払期間は、17歳・18歳もしくは12歳までです。

被保険者の契約可能年齢範囲が0~3歳までになっていることに要注意。このプランは、3つの中で最も返戻率が低くなります。

大学入学時と在学中に備えるコース

大学入学時と毎年支払うことになる授業料や大学のイベントでかかる費用などに備えることができるコース。このコースに加入すれば、家計を圧迫することなく余裕をもって大学4年間を過ごすことができます。

このコースに加入すると、以下のように学資金を受け取ることになります。

基準保険金額300万円に加入した場合のシュミレーション

学資金受け取り時期 18歳 19歳 20歳 21歳(満期) 保険金の受取総額
受取額 75万円

基準保険金額の25%

75万円

基準保険金額の25%

75万円

基準保険金額の25%

75万円

基準保険金額の25%

300万円

保険料の払込期間は18歳までと12歳までがあります。返戻率を高めたいのならば、12歳までを選ぶといいですね。

被保険者の加入年齢は0~12歳までと広いです。この大学4年間のコースが、最も返戻率が高くなります。

2.万一の時は保険料の支払いが必要なくなる

はじめのかんぽには、「保険料払い込み免除特約」が付帯されています。

保険料払い込み免除特約とは、契約者が高度障害状態になったり、死亡したりして保険料の払い込みが難しくなった時、その後の保険料の支払いは免除されつつ、保障は満期まで続くものです。

簡単に言えば、死亡保障ですね。保険料払い込み免除特約が付帯されている「はじめのかんぽ」では、契約者である親に万が一のことが起きても、子どもは必要となる教育資金を計画通り受け取ることができます。

3.早生まれでも安心の17歳満期

「はじめのかんぽ」では18歳満期のほかに、17歳満期を選択することもできます。

大学受験と言えば、高校3年生の1月から3月にかけて行われる一般入試を思い浮かべる方は多いですが、他にも推薦入試やAO入試などがあります。これらは、秋ごろに行われ、早ければ高校3年生の秋ごろにはまとまったお金が必要になるということです。

ほとんどの学資保険では、学資金を受け取るのは所定の誕生日ではありません。誕生日を迎えた後に訪れるはじめの契約日です。つまり、いつ学資保険に契約するのかが重要となります。

分かりやすく、学資金を受け取る時期を表でまとめてみました。

18歳満期の学資保険に加入した場合のシュミレーション

被保険者の誕生日 契約月 学資金受け取り時期
8月 9月 高校3年生の9月
8月 7月 大学1年生の7月
2月 3月 高校3年生の3月

18歳満期の学資保険には2つの弱点があります。

1つ目が、高校3年生の秋までに学資金を受け取れない可能性があること、2つ目が早生まれの子どもは高校3年生の秋までに学資金を受け取ることは不可能であり、契約時期によっては大学進学後に学資金を受け取る可能性もあるということです

この2つのデメリットをなくしたのが、17歳満期。17歳満期に加入した場合の学資金受け取り時期は以下のようになります。

17歳満期の学資保険に加入した場合のシュミレーション

被保険者の誕生日 契約月 学資金受け取り時期
8月 9月 高校2年生の9月
8月 7月 高校3年生の7月
2月 3月 高校2年生の3月

17歳満期の学資保険に加入することで、誰でも高校3年生の秋までに学資金を受け取ることが可能になります。

子どもが4月2日~9月もしくは10月の間に生まれた方は、契約日さえ気を付ければ18歳満期で問題ありません。しかし、10月以降に生まれた方は子どもが生まれたらすぐに学資保険に加入するか、17歳満期の学資保険に加入するのがいいでしょう。

「はじめのかんぽ」は17歳満期もあるので、余裕をもって学資金を受け取ることができます。

ゆうちょ銀行の学資保険「はじめのかんぽ」保障内容まとめ

学資保険選びでは、各商品の保障内容を理解して、じっくりと検討することが重要です。問題は、保険会社のパンフレットやホームページは少し複雑で難しいということ。

そこで今回は「はじめのかんぽ」加入を考えた際に知っておくべき保障内容を全部まとめました。ぜひ参考にしてください。

保障内容 詳細
契約者加入年齢範囲 男性:18~65歳

女性:16~65歳

被保険者加入年齢範囲 【大学入学時コース】:0~12歳

【小・中・高・大学入学時コース】:0~3歳

【大学入学時+在学時コース】:0~12歳

基準保険金額範囲 50~700万円
満期 【大学入学時コース】:17歳もしくは18歳

【小・中・高・大学入学時コース】:17歳もしくは18歳

【大学入学時+在学時コース】:21歳

保険料払込期間 12歳、17歳、18歳
学資金受け取り時期 【大学入学時コース】:17歳もしくは18歳

【小・中・高・大学入学時コース】:小・中・高・大学入学前

【大学入学時+在学時コース】:18歳、19歳、20歳、21歳

保険料払込方法 口座払込

団体払込

窓口払込

保険料払込回数 前期前納、年払い、半年払い、3か月払い、月払い
出産前加入 出産予定日の140日前から可能
配当金 あり
保険料払込免除特約 あり
入院特約 あり
災害特約 あり

「はじめのかんぽ」の3つのメリット

学資保険には貯蓄型と保障型の2種類があります。

「はじめのかんぽ」は保障型の学資保険です。以下の3つのメリットがあります。

・充実した特約
・契約者配当金があること
・5つの保険料支払い方法

これらの中でも、注目するべきなのが保障型学資保険ならではの充実した特約。教育資金を備えるだけではなく、子どもの保障も学資保険に付けたいという方には大きな魅力となるでしょう。早速、3つのメリットについて解説します。

1.充実した特約

「はじめのかんぽ」には、はじめから保険料払込免除特約が付帯されていますが、他の保障特約を付帯することもできます。

無配当傷害入院特約、無配当疾病傷害入院特約、そして災害特約。これら3つの特約を付帯することによって、入院したときや子どもに万が一のことが起きた場合に保険金を受け取ることができます。

無配当傷害入院特約

無配当傷害入院特約は、不慮の事故でのケガによる入院や手術に備える保障。

以下が「はじめのかんぽ」公式ホームページに記載されていた保険金支払い条件と保険金額です。

保険金 支払い条件 保険金額
入院保険金 不慮の事故により3年以内に入院をされたとき 入院1日につき特約基準保険金額の1.5/1000に相当する金額
手術保険金 入院保険金の支払われる入院の原因と同一原因により入院中に所定の手術を受けられたとき 手術の種類に応じて、1日当たりの入院保険金額の5倍、10倍、20倍または40倍に相当する金額
長期入院

一時保険金

入院保険金の支払の対象となる入院をし、その入院期間の日数が120日となったとき 特約基準保険金額の3%に相当する金額

出典:はじめのかんぽ公式ホームページ

無配当疾病傷害入院特約
無配当疾病傷害入院特約は、病気や不慮の事故によるケガでの入院や手術に備えます。保険金額受け取り条件と金額は以下の通りです。

保険金 支払い条件 保険金額
入院保険金 病気により入院をされたとき、または不慮の事故により3年以内に入院をされたとき 入院1日につき特約基準保険金額の1.5/1000に相当する金額
手術保険金 入院保険金の支払われる入院の原因と同一原因により入院中に所定の手術を受けられたとき 手術の種類に応じて、1日当たりの入院保険金額の5倍、10倍、20倍または40倍に相当する金額
長期入院

一時保険金

入院保険金の支払対象となる入院をし、その入院期間の日数が120日となったとき 特約基準保険金額の3%に相当する金額

出典:はじめのかんぽ公式ホームページ

災害特約
災害特約は、不慮の事故でのケガによる死亡や身体障害に備えます。「はじめのかんぽ」の災害特約の保障内容は以下の通りです。

保険金 支払い条件 保険金額
死亡保険金 不慮の事故により、その事故の日から180日以内にお亡くなりになったとき 特約基準保険金額
傷害保険金 不慮の事故により、その事故の日から180日以内に所定の身体障がいの状態になられたとき 身体障がいの状態に応じて、特約基準保険金額の10%~100%

出典:はじめのかんぽ公式ホームページ

保障はさまざまですが、長期入院一時保険金があるのは珍しいです。保険金額は基準金額によって決まるので、基準金額によっては大きな保険金を受け取ることはできません。

2.契約者配当金がある

「はじめのかんぽ」の基本契約および災害特約では、契約者配当金を受け取ることができるかもしれません。契約者配当金とは、保険会社が高い利率で運用できたときに分配される金額のことです

現在は、マイナス金利時代のため配当金は期待できませんが、将来は分かりません。契約者配当金は、その時の経済状況に左右されます。そのため、モラえる可能性もあれば、全くもらえない可能性もあるのです。

3.さまざまな保険料支払い方法を選ぶことができる

「はじめのかんぽ」では、保険料の支払回数を以下の5つの中から選ぶことができます。

・毎月払い
・3か月払い
・半年払い
・年払い
・全期前納払い

全期前納払いとは、全保険期間分の保険料を保険会社に「預ける」という形で支払うことです。総保険料を支払っているわけではないので、被保険者の死亡時や解約時には預けたお金が戻ってきます。また保険期間中は、毎年生命保険料控除を受けることも可能です。

保険料支払い方法を5つの中から選ぶことができるのは、大きな魅力です。

一般的に保険料はまとめて支払った方がお得になります。つまり、「はじめのかんぽ」で一番お得なのは、全期前納払いですね。

全期前納払いは、現実的ではありませんが、年払いや半年払い、もしくは3か月払いを行うことができるという方は多いのではないでしょうか。まとめて支払うことで、少しでも総支払保険料を抑えることができますよ。

「はじめのかんぽ」の唯一のデメリットは元本割れを起こすこと

保障型の「はじめのかんぽ」は元本割れをほぼ確実に起こす学資保険です。

2017年4月以前は返戻率が100%を超えていましたが、2017年4月に行われた保険料値上がりの影響で元本割れを起こす学資保険になってしまいました。

今回は返戻率が高くなる以下の条件でシミュレーションした結果を紹介します。

かんぽ生命学資保険【はじめのかんぽ】返戻率シュミレーション

【契約条件】
・契約者:男性30歳
・被保険者:0歳
・基準保険金額:300万円
・保険料払込期間:12歳まで
・学資祝い金:なし

【結果】
・月払い保険料:21,480円
・受取保険金総額:300万円
・払込保険料総額:309万円
・返戻率:約97.0%

12歳で保険料の払い込みを終えても、返戻率は97%です。結果的に見ると、9万円の損をしていることになりますね。全期前納払いをした場合は返戻率が少し上がりますが、それでも約6万円損をするという結果になります。

さらに保障特約を加えると保険料は高くなるので、返戻率は下がります。

「はじめのかんぽ」の返戻率の高さは、やはり他の学資保険と比較すると目立ってしまいます。ソニー生命保険の学資保険の返戻率が約110%、明治安田生命、フコク生命、日本生命などの学資保険の返戻率は約105%です。特にJA共済のこども共済は保障が充実して、返戻率が約108%にもなる学資保険です。

貯蓄性を重視するならば、「はじめのかんぽ」は加入するべきではないでしょう。

「はじめのかんぽ」を選ぶのはおすすめできない

あくまでも個人的な意見ですが、数ある学資保険の中で「はじめのかんぽ」はおすすめできません。

その理由は2つあります。

1つ目が元本割れをほぼ確実に起こすから

学資保険の大きな魅力は、貯蓄性が高いことです。やはり、支払総額よりも大きな額の保険金を受け取ることができるのは学資保険ならではの強み。

先ほどのシミュレーションでは、「はじめのかんぽ」は9万円も損する結果でした。ほぼ同じ条件で、ソニー生命保険の学資保険でシミュレーションすると、約35万円も得するという結果になります。

2つ目の理由が保障内容に疑問が残るからです。

「はじめのかんぽ」は保障が充実しています。しかし、それはあくまでも学資保険としてみた場合であって、医療保険という視点で見ると、「はじめのかんぽ」よりも優れたものはたくさんあります。また、地方自治体によっては、子どもの医療費を無料にしているところもあるのです。

わざわざ元本割れする学資保険に入って医療保障特約を付帯するよりも、他の医療保険や地方自治体の制度を利用した方が賢明かと思えます。

もちろん「はじめのかんぽ」に入るのが絶対に悪いという訳ではありません。保障型の学資保険に入りたいという方は「はじめのかんぽ」はいい選択肢になるでしょう。

何より、「郵便局の学資保険」という安心感があります。その安心感を得ることができるのなら、少しの損失は仕方ないと考える方もいるはずです。

郵便局の学資保険はじめのかんぽまとめ

3つのコースの中から、あなたのライフプランに合ったものを選ぶことができる「はじめのかんぽ」。

保障型学資保険の代表格であるように、学資保険の中では充実した保障特約が魅力です。

今回の記事で、ぜひ覚えて頂きたいポイントは以下の4つです。

・充実した保障特約がある
・5つの払込回数から、あなたに合ったものを選ぶことができる
・郵便局の学資保険という安心感がある
・元本割れを起こすので、あまりおすすめできない

一般的には、あまりおすすめされることがない「はじめのかんぽ」ですが、保障型の学資保険を探している方は、検討してみるといいでしょう。

 

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