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JA共済の学資保険-学資応援隊、にじ、えがおをFPが徹底解説!

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JA共済の学資保険~こども共済をファイナンシャルプランナーが徹底解説!

高い貯蓄性と手厚い保障を兼ね備えたバランスのいい「JA共済の学資保険」。

手厚い保障に加えて、⓵高い返戻率⓶子どもが12歳まで加入できる➂大学生活にかかる費用をトータルでサポートしてくれるという3つのメリットを持つJA共済の学資保険は、魅力的でユニークな存在です。

しかし、メリットだけではなく、デメリットも知ることは重要です。今回は、JA共済の学資保険にある3つのプランと3つのメリット・デメリットを詳しく解説いたします。

JA共済の学資保険3つのプランを分析

JA共済の学資保険は、3つのプランがあります。⓵学資応援隊⓶「にじ」➂「えがお」の3タイプです。

学資応援隊は返戻率が高さ、「にじ」と「えがお」は、親だけではなく子どもへの手厚い保障が特徴。

そして、どの3プランにも先進医療にも備えることができる医療共済とセットで加入することができます。ここからは医療共済と各プランの詳細を解説します。

医療共済とは?

医療共済とは、先進医療にも備えることができる医療保障のことです。医療共済にも加入するときには、保障内容を選ぶことになります。医療共済の保障内容は以下の通り。

共済期間 終身 80歳満了 10年(更新)
1回の入院の支払限度日数 365日 200日 120日
共済掛金払込期間 60歳、65歳、80歳、終身 60歳、65歳、80歳 10年
先進医療保障 あり なし
入院見舞い保障 あり なし
がん重点保障特約 あり なし

子どもが小さなころから、医療共済に加入することで共済掛金がお得になるというメリットがあります。

しかし、返戻率が下がってしまうというデメリットもあることには要注意。医療共済は魅力的ですが、必ず加入しなければいけないものというわけではありません。地方自治体にもよりますが、子どもの医療費は無償になることもあります。子どものころは自治体の制度を利用したり、毎月の収入から医療費を保障したりすることも可能です。

1.学資応援隊(=ステップ型)

学資応援隊は、3つの中で最も返戻率が高いプラン。2017年3月までは、ステップ型として販売されていましたが、2017年4月から「学資応援隊」として発売されました。共済金額(保険金)は100~1,000万円まで100万円単位で選ぶことができます。受け取り開始時期は18歳の誕生日を迎えた後の契約日からです。

満期は22歳までなので、18歳から22歳まで毎年1回、計5回学資金を受け取るということです。大学進学時だけではなく、大学生活、そして社会人準備、大学院進学、留学などにかかる費用もサポートすることができますね。

5回の学資金受け取り額は、契約時に設定した共済金額の20%です。つまり共済金額が300万円ならば、毎年60万円受け取れます。

保険料支払期間は、6つの期間から選ぶことができます。

11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、そして18歳です。払込期間が短いほど、返戻率は高くなるので、11歳が最も返戻率が高くなり、18歳が最も返戻率が低くなりますね。

2.「にじ」

「にじ」は、22歳の時に満期金を受け取ることができるほか、幼稚園から大学までの入園・入学のタイミングでも祝い金を受け取ることができるタイプです。大学進学時だけではなく、各教育ステージ入学時にかかる費用も総合的にカバーしたい方におすすめです。

契約者に万が一のことが起きた場合に、その後の保険料の支払いが免除され、学資金を受け取ることができる払込免除特約はついています。

また被契約者である子どもに、万が一のことが起きた場合にも一時金が支払われます。一時金の計算方法は以下の通りです。

  • 災害で万が一のことが起きた場合
    主契約の共済金額+災害給付特約=一時金
  • 病気で万が一のことが起きた場合
    主契約の共済金額=一時金

3.「えがお」

「えがお」もまた、「にじ」と同様に入園・入学のタイミングで学資金を受けることができるプランです。「にじ」と違うのは、子どもの保障の手厚さ。支払われる一時金は、共済金額によって異なります。共済金額300万円、災害給付特約200万円の場合は、以下の通りです。

  • 災害で子どもに万が一の時が起きた場合
    0~5歳:500万円 (①主契約+災害給付特約)
    6~14歳:1,100万円 (①+600万円)
    15~22歳:1,700万円 (①+1,200万円)
  • 病気で子どもに万が一の時が起きた場合
    0~5歳:300万円 (主契約)
    6~14歳:900万円 (主契約×3)
    15~22歳:1,500万円 (主契約×5)
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子どもの年齢が上がるほど、子どもへの保障は厚くなりますね。また満期が22歳なので、0歳の時に加入した場合は22年間も手厚い保証が続くことになります。

JA共済こども共済学資保険の保障内容まとめ

こども共済学資保険3つのプランの保障内容を、表にしてまとめました。

加入するのかどうか決める時に、検討するべき保障内容は全てまとめてあるので、ぜひ参考にしてください。

保障内容
学資応援隊(ステップ型) 満期:22歳

教育資金受け取り回数:5回(満期金含む)

教育資金受け取り年齢:

(18歳払い済み)18歳、19歳、20歳、21歳、22歳(総受取額の20%)

(17歳払い済み)17歳、18歳、19歳、20歳、22歳

「にじ」 満期:22歳

教育資金受け取り回数:6回(満期金含む)

教育資金受け取り時期:3歳(総受取額の5%)、5歳(10%)、11歳(10% )、14歳(20%)、17歳(30%)

「えがお」 満期:22歳

教育資金受け取り回数:6回(満期金含む)

教育資金受け取り時期:3歳(総受取額の5%)、5歳(10%)、11歳(10% )、14歳(20%)、17歳(30%)

共済掛金払込終了年齢 学資応援隊:11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、18歳

にじ:17歳、18歳

えがお:17歳、18歳

教育資金支払日 所定の年齢の誕生日後の契約日
契約者年齢 18~75歳
被契約者年齢 学資金型:0~12歳

にじ・えがお:0~11歳

出産前加入 出生予定日の140日前から加入可能
据え置き 据え置き可能
保険料払込免除特約 あり
死亡保障 学資金型:病気・災害ともに主契約共済金額

にじ:災害<主契約><災害給付特約>

病気<主契約共済金額>

えがお:災害<主契約><災害給付特約>

病気<主契約共済金額>

養育年金特約 付帯可能(付帯することで返戻率はダウン)

JA共済学資保険、こども共済3つのメリット

JA共済の学資保険の魅力は3つあります。

⓵高い返戻率⓶加入年齢制限の広さ➂大学4年間にかかる費用に備えることができるということです。

この3つのメリットは、学資保険選びの大きな基準となります。特に返戻率の高さは重要なので、実際にシミュレーションしてみましょう。

1.トップクラスの返戻率の高さ

JA共済で返戻率が最も高くなるプランは、学資応援隊です。それに加えて、契約者と子どもの保障もしっかりとしていることから、学資応援隊に加入する人がほとんどです。

また学資応援隊は、進学時期に合わせて大学プラン、高校プラン、中学校プランの3つを選ぶことができます。どれにするか迷う方もいると思いますが、絶対に大学プランをおすすめします。

なぜなら、学資保険の最大の目的は大学進学・生活の費用を備えることができるからであり、中学・高校進学のために貯蓄をすることで魅力は半減するから。そして、返戻率が大きく下がってくるからです。

保険会社が積立金を長く運用することができれば、それだけ返戻率は上がります。特別な理由がなければ大学プランを選びましょう。

実際に学資応援隊大学プランでシミュレーションしてみましょう。

被契約者年齢0歳、契約者は男性、共済金額300万円、払込期間18歳、年払いでシミュレーションをしてみます。以下がシミュレーション結果です。

JA共済学資保険、こども共済の返戻率シュミレーション
契約者年齢 毎年の保険料 払込総額 返戻率
20歳 158,592円 2,854,656円 105.0%
30歳 159,072円 2,863,296円 104.7%
40歳 160,989円 2,897,802円 103.5%
50歳 166,113円 2,990,034円 100.3%

年齢が高くなるにつれて、返戻率は下がってしまいますが、それでも高い数字です。

最も一般的である契約者が30歳の時の返戻率は104.7%。共済金額が300万円なので、結果的に約13万円も得したことになります。契約者年齢30歳で、払込期間(11歳、12歳、14歳、15歳、17歳、そして18歳で)を11歳に変えると、返戻率はなんと108.4%にもなります。

明治安田生命の場合は、払込期間を10歳までにして返戻率は105.7%です。2017年4月現在4月現在、最も高い返戻率を誇るのはソニー生命保険の学資保険で平均返戻率は約110%です。ソニー生命の次に高いのが、おそらくJA共済の学資型学資保険です。総合的に見ると、保障もしっかりとついているJA共済の学資保険の方が上かもしれません。

年払いで返戻率は大幅にアップする!シュミレーションしてみよう!

JA共済の学資保険では、共済掛け金の払い込み方法は主に2つあります。年払いか月払いです。

先ほどのシミュレーションでは年払いで行いました。では月払いの場合は、どうなるのでしょうか?以下がシミュレーション結果です。

契約者年齢 毎月の保険料 払込総額 返戻率
20歳 13,791円 2,978,856円 100.7%
30歳 13,833円 2,987,928円 100.4%
40歳 13,998円 3,023,568円 99.2%
50歳 14,445円 3,120,120円 96.1%

年払いと比較すると、返戻率が約4%も下がってしまいます。見方を変えれば、年払いをすることで返戻率は約4%も上がるということです。

また契約時に総合共済掛金を保険会社に預けるという形で支払う全期前納払いも可能です。全期前納払いを行うことで、返戻率はさらに上がります。

2.年齢制限がゆるい

学資保険の一般的な契約可能年齢は、契約者の場合55~60歳まで、被契約者の場合0~6歳までですが、JA共済は契約可能年齢が非常に幅広いです。契約者の場合は18~75歳、被契約者の場合0~12歳です。近年では、高齢出産のため学資保険に加入したくても入れない方や、祖父母を契約者したいが年齢制限にひっかかるという方は多いです。

そのような方はもちろん、学資保険の見直しを考えている方や小学校入学を機に学資保険加入を考えている方も、加入することができます。

さらに返戻率にも注目です。子どもの年齢が高いときに加入すれば返戻率は下がってしまいますから、他の学資保険では子どもが6~7歳の時に加入した場合、元本割れを起こすことがほとんどです。しかし、子どもが12歳の時にJA共済の学資保険に加入すると、返戻率は101.5%となります。平均的な数字ですが、元本割れしないということは大きな魅力です。

3.大学時の必要費用に備えることができる

学資金型は大学進学年から22歳満期まで毎年1回ずつ学資金を受け取ることができます。受け取る額は全体の20%なので、共済金を400万円に設定しておけば、毎年80万円受け取ることができます。

多くの方は300万円を共済金とします。それでも毎年60万円もらえるので、最も費用がかかると言われる大学4年間をしっかりとサポートすることができます。

特に将来的に授業料の値上がりや留学の必修化が予想されています。つまり、大学生活時にかかるお金が現在よりも増えるということです。

現在では、奨学金を借りている大学生が全体の半分ともいわれ、奨学金を返済できないことが社会問題にもなっていますね。もし、子どもに奨学金を借りさせたくない、大学4年間の基本費用もしっかりとサポートしたいという方には、学資金型はぴったりのプランとなるでしょう。

JA共済の学資保険、こども共済3つのデメリット

JA共済の学資保険には、知っておくべきデメリットが3つあります。

⓵元本割れを起こすプラン⓶限定される支払方法➂クレジットカード払いができないということです。この3つのデメリットは、契約を行う前にはしっかりと考慮しないといけません。学資保険選びでは、デメリットに目を向けることが重要です。

ここからは3つのデメリットについて詳しく解説します。

1.「にじ」・「えがお」は元本割れを起こす

JA共済の学資保険にある3つのプランのうち、「にじ」と「えがお」の2プランは保障型の学資保険で、ほぼ確実に元本割れを起こしてしまいます。

実際にシミュレーションをして、その結果をお伝えしたいのですが、公式ホームページでシミュレーションをしても返戻率は表示されません。その理由は、どのような契約条件でシミュレーションをしても元本割れを起こすからでしょう。

「えがお」は保障内容が充実しているので、元本割れを起こしても仕方ありません。子どもに万が一のことが起きた場合、年齢に応じて保証金額は異なります。年齢が上がると、共済金額をはるかに超える保証金を受け取ることができるのは魅力です。

しかし、学資応援隊と「えがお」の中間的存在である「にじ」で元本割れを起こすのは残念です。

他の学資保険と比較すると保障は充実していますが、元本割れを起こしてまで加入するようなプランではないように思われます。返戻率を重視するのなら学資応援隊、保障を重視するのなら「えがお」を選択するといいでしょう。

2.月払いがおすすめできない

JA共済の学資保険に加入するならば、絶対に年払いをおすすめします。

先のシミュレーションで見たように、年払いでは返戻率が約4%もあがり、105%近くにもなります。払込免除特約と子どもの保障も付いているうえに、104~105%という返戻率の高い数字を持つ学資保険は他にありません。しかし、年払いをしないと返戻率は100~101%になってしまいます。月払いをした場合の返戻率は、あまりにも平凡なため大きな魅力はなくなってしまいます。

しかし、「じゃあ、返戻率を上げるためにも年払いをしよう!」と後先考えずに、年払いをして後悔するケースは多々あります。年払いをすると、約16万円もの保険料を一度に支払わないといけません。住宅ローン、車ローンなど他にも支払いがある場合は、16万円の出費は家計を圧迫する可能性もあります。

共済金の支払期間ですが、4月7日が契約日なら、4月中に年間の共済金を支払わなければいけません。しかし、どうしても払い込みができないという場合もあると思います。

そんな時のために、JA共済は支払いの猶予期間を設定しているのです。JA共済によると、年払いの支払い猶予期間は以下の通り。

“お払込みいただく必要のある期間(払込期月)の翌月の初日からその日を含めて翌々月の月ごとの共済契約の契約日に対応する日(月応当日)までとなります。”

出典:JA共済学資保険

つまり、年払いで4月7日が契約日なら、5月1日から6月7日までが払込猶予期間となるのです。かなり太っ腹な猶予期間なので、年払いでも家計を圧迫することなく払えるという方も多く出てくるはずです。

3.クレジットカード払いができない

毎年かかる保険料はクレジットカード払いにして、ポイント還元をしているという方も多いはずです。しかし、残念ながらJA共済学資保険では、クレジットカード払いを行うことはできません。

サイトによっては、クレジットカード払いに対応していると言っているところもあれば、クレジットカード払いに対応していないと言っているところがあります。そこで、今回はJA共済の公式ホームページから、「共済掛金払込方法にはどのようなものがありますか?」という質問に対する回答を紹介します。

”共済掛金の払込方法(経路)には、口座振替により払い込む方法、JAの派遣した集金人に払い込む方法、JAの事務所に持参いただき払い込む方法があります。”

出典:JA共済こども共済

共済掛金の支払い方法は3つ。口座振替、集金人へ支払う、直接JAの事務所に持っていき支払う方法です。クレジットカードの支払いが可能とは述べられていませんね。

JA共済の学資保険-こども共済まとめ

JA共済の学資保険は、貯蓄性と保障を兼ね備えたバランスのいい保険です。しかし、共済掛金振り込み方法を月払いにしてしまうと、平凡な学資保険になってしまいます。

最も人気で魅力があるのは、年払いをした学資応援隊。「にじ」と「えがお」については、元本割れを起こしましたね。

高い貯蓄性+払込免除特約+子どもの保障を兼ね備えた学資応援隊は、絶対におすすめできるユニークな商品です。ぜひ、あなたの学資保険選びの候補に入れてみてください。

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