学資保険と比較

ジュニアNISA5つの特徴と学資保険との比較を現役FPが徹底解説!

更新日:

ジュニアNISAの特徴と学資保険との比較をFPが徹底解説!

子どもの学資金を効率的に貯めていきたい、子供の将来のために資産をできるだけ多く作っておきたい––。親として、子どもの将来のためのお金の準備をしておきたいというのは当然です。

これまで、子どもの教育資金は預貯金や学資保険を利用して貯蓄するのが一般的でしたが、最近の低金利の影響で学資保険に入っても元本割れしてしまうケースも出てきました

そんな低金利時代に誕生した、新たな教育資金準備方法がジュニアNISAです。

今回はジュニアNISAの特徴とそのメリット。学資保険とどちらを選ぶのが良いのか、現役FPが解説をしていきます。

子どもの学費、どうやって貯める?

子どもの教育資金に一体どれくらいかかるのか、ご存知ですか?

幼稚園から大学まで全て私立で進んだ場合には、約2,000万円、全て公立でも約1,000万円もかかると言われています。

参考⇒学資保険に入る前に知りたい【子供が大学卒業までに必要な費用】※現役FPが解説!

これまでは、教育資金を計画的に積み立てていくサポートをしてくれるのが学資保険や預貯金でした。

しかし、最近の低金利の影響で学資保険は元本割れしてしまうことも。預貯金の利息を当てにできる時代でもなくなりました。

学資保険選びを行う際には、返戻率にも注目して選ぶことが重要です。返戻率とは、支払った保険料に対して受け取る保険料の割合のこと。

例えば、200万円支払って、200万円受け取るのなら、返戻率は100%ということになります。多くの学資保険では返戻率が100%を超えていますが、インフレが将来進んでいくと返戻率が100%を下回る可能性が出てきます。

返戻率が100%を下回るということは、支払った額よりも少ないお金を受け取るということ。

参考⇒返戻率の高い学資保険

さらに、これから大学の授業料も2倍ほど上がることが予想されていますから、貯蓄型保険に入っても、貯蓄することが難しいといわざるるを得ません。

そんな時代の、一つの選択肢として現れたのがジュニアNISAです。

一般的にはジュニアNISAは個人投資家向けの非課税制度ですが、教育資金の積み立て方法という一面も持ち合わせています。個人口座を開設することで利用できます。

 

 

ジュニアNISAは上場株式などの価格変動のある商品で資産運用を行うことで、学資保険よりも大きな利益を得ることができるかもしれない新しい積み立て方法なのです。

ジュニアNISA5つの特徴

ジュニアNISAは誰でも利用できるわけではありません。ここでは、ジュニアNISAの特徴を紹介します。

1.日本在住の0~19歳の未成年者が利用できる

ジュニアNISAを利用できるのは、日本在住の0~19歳の未成年者また、口座を開設するためにはマイナンバーが必要になります。

市区町村から送られてきた通知カード、もしくは個人番号カードに記載されている個人番号がマイナンバーとなります。口座開設の際には、通知カードか個人番号カードを持っていきましょう。

2.口座運用管理するのは親権者

ジュニアNISAは0~19歳の子供が利用対象ですが、口座運用管理するのは原則親権者。つまり、口座の名義人はお子様ですが、お金を管理していくのは親であるあなたの役目となります。

これは学資保険と似ていますね。あくまでもジュニアNISAの目的は子どものための教育費用貯蓄なのです。資金を積み立てるのは親、または祖父母などです。

3.18歳まで口座から引き出しができない

ジュニアNISAでは、口座名義人が18歳になるまで口座から引き出しを行うことが原則としてできません。

つまり、学資保険と同様に大学入学の年に、これまで貯蓄していたお金を引き出すことができるようになるのです。教育資金積み立てという目的ならばデメリットになることはないでしょう。

例外として、災害などのやむを得ない場合には18歳未満でも引き出すことが可能。またジュニアNISA口座を廃止することで引き出しを行うことが可能になりますが、過去にジュニアNISAで得た利益全てに対して課税が行われてしまいます。

4.最長5年間非課税となる

ジュニアNISA口座を利用して購入した上場株式などの配当金、分配金、譲渡金は最長5年間非課税となります。しかし、5年後には課税の対象になることは注意しておきましょう。

ちなみにジュニアNISAの対象となる商品は、上場株式や投信信託など。しかし、利益を出さなければ、最大のメリットである非課税制度の恩恵を受けることができないのは言うまでもありません。

投資初心者におすすめの商品は、投信です。株式売買と異なり、一部売却を簡単に行うことができます。

ただ、利益確定をする前に大暴落を起こしてしまうリスクは伴います。ある程度の利益が出たら、一部売却などでリスク回避を行いましょう。

5.1年間に投資できる金額は80万円まで

ジュニアNISAを利用して1年間で投資できる金額は80万円まで。これは、子ども1人に対しての決まりなので、子供2人がそれぞれジュニアNISAの口座を持っているのならば、合計で160万円の投資ができます。

また、ジュニアNISAの投資期間は2023年までの予定で、現段階では延長される予定はありません。

2024年以降は新規の買い付けはできませんが、年間80万円を非課税の恩恵を受けることができる枠に移すことが可能になります。

ジュニアNISAを利用するメリットとデメリット

ジュニアNISAの特徴を簡単に解説してきましたが、ジュニアNISAにはメリットだけではなく、当然デメリットもあります。

メリットとデメリットを知ったうえで、ジュニアNISAの利用をするのかどうかをしっかりと検討しましょう。

ジュニアNISAのメリット

まずは、ジュニアNISAのメリットから見ていきましょう。

1.資産を増やせる

前述したように、大学の授業料は年々値上がり傾向にあり、これからも授業料が値上がることが予想されています。学資保険で受け取ったお金で大学入学費用や授業料全てを補うことができない可能性が高くなることは否めません。

一方、ジュニアNISAの対象製品となる商品は価格変動のある商品。そのためジュニアNISAはインフレに非常に強いのです。

学資保険では資産を増やすことはそれほど期待できませんが、ジュニアNISAでは資産を増やすことが大いに期待できるのです。

2.税制で大きなメリットがある

ジュニアNISAでは、売買益と配当が非課税になります。

売買益や配当で得た利益には、通常約20%の税金がかかってしまいますから、この20%の税金がかからないというのは非常に大きいですよね。

例えば、普通の投資で20万円の利益を出したとしましょう。ここから20%の税金4万円を支払わないといけませんので、実質的な利益は16万円になります。

しかしジュニアNISAを使用すると、税金が一切かからないので丸々20万円を手元に残す事ができる事になります。

この差は大きいですよね。節税しながら資産を増やすことができるのが、ジュニアNISA最大のメリットです。

ちなみに、学資保険と税金の関係についてはこちらの記事で詳しく解説をしています。

ジュニアNISAのデメリット

つぎに、ジュニアNISAのデメリットについても見ていきましょう。

1.あくまで投資なのでお金が減ってしまう可能性もある

税金的に優遇されているといっても、あくまでもジュニアNISAは投資。投資がいつも成功するとは限りません。

ジュニアNISAには資産を大きく増やすことができるという可能性がある一方、資産を大きく失うという可能性もあるのです。特に、投資した金額よりも少ない金額となってしまう、元本割れを起こす可能性は少なくはありません。

特に株式はインフレに強いですが、その分リスクが非常に高いです。

ジュニアNISAはハイリターン・ハイリスクという性格があることは常に頭に入れておきましょう。

2.口座を開設したら金融機関を変更することができない

ジュニアNISAの口座を一度開設したら、その金融機関を後から変更することはできません。つまり開設した金融機関を使い続けないといけないのです。

そのため、手数料の安さだけでなく、その他のサービス内容も十分に考慮して、慎重に口座開設を行う金融機関を選ばなければいけません。

ジュニアNISAは長期的に使用することになるので、金融機関選びも長期的視点を持って行いましょう。

ジュニアNISAは学資貯金に向いている?

ジュニアNISAは教育資金積み立ての目的のために作られた制度だけあり、学資貯金に向いています。

また18歳まで口座から引き落としできないということは、基本的には貯めたお金を取り崩すことができないということ。

普通に教育資金を貯蓄していると、家計が苦しいときに思わず手を出してしまいたくなる人は非常に多いですが、ジュニアNISAではそれをほぼ不可能にしています。

学資保険との比較対象になる事も多いジュニアNISA。どちらも大学進学費用形成という目的のため、特定の時期が来るまでは基本的にお金を引き出すことができません。

この「途中で引き出せない」という厳しいルールのため、ジュニアNISAは学資貯金に向いていると言うことができます。

結局ジュニアNISAと学資保険はどっちが良いのか


ここまでジュニアNISAについて学んできたあなたは、「結局ジュニアNISAと学資保険はどっちがいいの?」という疑問を持っているかもしれません。

しかし、ジュニアNISAと学資保険に優越をつけることは非常に難しいです。

どちらもメリットとデメリットを持っているので、あなたの生活環境や将来設計、ニーズに合った方を選ぶべきとしか言いようがありません。

しかし1つだけアドバイスをするのなら、ジュニアNISAと学資保険は併用することで互いのデメリットを補うことができるということです。

学資保険のデメリットは何度も述べたように、インフレや授業料の値上がりに対処できないこと。しかし、定められた額を払い続ければ一定のまとまった金額を手にすることができるという安全性があります。

逆にジュニアNISAのメリットはインフレや教育費の変化に柔軟に対応できる強さがあり、資産を増やしやすいということ。しかし失敗するリスクも高い。

このデメリットを解消するために、最終目標である教育資金の8割程度は学資保険で補い、残りの2割をジュニアNISAで補うというのも一つの方法です。

月々に教育資金として3万円貯蓄しているのならば、24,000円を学資保険にあて、残りの6千円はジュニアNISAにあてるということですね。

この方法ならば万が一、ジュニアNISAで投資に失敗したとしても、学資保険で目標額の8割を得ることができるのです。

もちろん学資保険とジュニアNISAにあてる金額の割合は、現状で貯まっている教育資金や将来設計、収入にによっても変わるでしょう。すでに目標額に近づいているのならば、ジュニアNISAの割合を3~4割にしても構いません。

いずれにしても、各家庭にあった最適な準備方法を選択する必要がある事は間違いないでしょう。

ジュニアNISAと学資保険まとめ

ジュニアNISAは上手く利用すれば、元金よりも資産を増やすことができる魅力的な制度です。

もしジュニアNISAを利用するべきなのかどうか迷ったら、1度お金の専門家であるFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談してみるのもいいかもしれませんね。

よく学資保険と比較対象になる事が多いジュニアNISAですが、リスクの面を考えるとジュニアNISAだけの利用はおすすめできません。

ジュニアNISAのメリットとデメリットをしっかりと理解して、お子様の将来のための資金積み立て方法を選択してください。

-学資保険と比較

Copyright© , 2018 AllRights Reserved.