学資保険と比較

学資保険と終身保険どっちがおすすめ?両方のメリットデメリット【2017度版】

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学資保険と終身保険を現役FPが徹底比較!

子どもの教育資金積み立ての“定番”とも言える学資保険。しかし、教育資金積み立て方法は、学資保険だけではありません。最近では、終身保険を活用して教育資金を積み立てる人が増加しています。

なぜ学資保険ではなく終身保険なのでしょうか?終身保険のメリット・デメリットは?今回は学資保険と終身保険について解説します。

最後には、2017年おすすめの終身保険も紹介するので、ぜひ今記事を参考にしてください。

学資保険と終身保険の違いと特徴

教育資金を貯める定番の方法は学資保険でした。でも、長期間、保険料を払い続けることになる教育費用だからこそ、貯蓄手段はじっくりと考える必要があります。まずは学資保険と終身保険の特徴を見ていきましょう。

学資保険4つの特徴

学資保険は、その名の通り学資金を貯蓄するための保険。学資保険に加入すると、子どもが入学するタイミングで祝い金を受けたり、大学入学前などに満期金を受けたりします。

学資保険には、⓵貯蓄型と⓶補償型があり、オススメなのは⓵の貯蓄型です。

⓵貯蓄型・・・特約がほとんどついていないシンプルなもの。返戻率は非常に高い。

⓶補償型・・・子どもが入院した時の医療費など、補償特約がついたもので、返戻率が低い。元本割れしているケースが多い。

また、次のような特徴があります。

1.返戻率が高い。

返戻率とは、支払った保険料に対して受け取る保険金総額をパーセンテージで表したもの。返戻率110%の学資保険に加入して、保険金200万円支払うと、受取総額は220万円になります。

支払った額よりも、受け取る額が多くなるのが学資保険の特徴でしたが、2017年4月から各保険会社の保険料が値上げされたため、ほとんどの学資保険の返戻率は下がっています。

しかし、それでも高いもので返戻率105%、場合によっては110%を超えることもあります。

2.貯蓄性が高い

1度加入したら、なかなか引き落とすことができません。途中で積立金を引き落としたり、解約してしまったりすると返戻率が大きく下がってしまうからです。

そのため確実に、積立金に手をつけることなく、お金を貯めることができます。

3.払込免除特約がある

学資保険の魅力に、払込免除特約があります。払込免除特約とは、契約者に万が一のことがあると、その後の保険料の支払いが不要になる保障のことです。

保険料の支払いは不要になり、子どもは満期金を予定通り受けることができます。

終身保険3つの特徴

終身保険は、その名の通り、その人の人生の終盤まで補償を受けられる生命保険の一種です。老後の資金、葬儀の資金などを目的に使われることの多かった終身保険が、なぜ教育資金に使われるようになったのでしょうか。その特徴を見てみましょう。

1.一生涯死亡補償が続く

一生涯死亡保障が続きます。契約者が死亡したり、重度な障害を残す状態になった場合、保険料が支払われます。万が一の場合の補償が手厚いので、安心ですね。

2.貯蓄性が高い

終身保険は学資保険と同様に、貯蓄型の保険です。

最近、特に注目を集めているのが「低解約返戻金型終身保険」と呼ばれるもの。これに加入して、子どもの学資金を積み立てしている方が増加しているのです。

低解約返戻金とは、保険料払込期間中の解約返戻金を70%程度に抑えることで、保険料を安くした商品のこと。

解約返戻金は中途解約したときに戻ってくるお金のことです。このタイプの保険では、払い込みが満了した時点で解約返戻金が増えます。そのため途中解約すると損をしますが、払い込みを終えると解約返戻金が増えるのです。

3.様々な用途で貯蓄できる

終身保険は、教育資金を貯めることが目的の保険ではありません。従来のように老後の資金や葬儀の資金を貯蓄する目的で使用してもいいですし、子どもが大学に入るタイミングや、結婚などのタイミングで保険料を全て払い込み、解約して返戻金を受け取ることができます。

満期を迎えてもそのまま置いておくことで、貯まっているお金が増え続けます。

学資保険と終身保険の主な違い

学資保険と終身保険の特徴が分かったので、早速違いを見ていきましょう。学資保険と終身保険の違いは主に3つあります。

1.加入時期

学資保険は加入時期に制限があります。

商品によって多少異なりますが、被契約者となる子どもは0~7歳の間、契約者は60歳未満じゃないと加入できないことが多い。これは子どものための保険という性質がよく表れています。

一方、終身保険は子どものためだけの保険ではないので、年齢制限がありません。

学資保険では出生140日前から加入できるものが多いですが、終身保険では妊娠1か月目でも、子どもが大きくなってからでも、好きな時に加入することができます。

2.保険金の受取時期

学資保険では入園・入学のタイミングで祝い金を受け取り、大学入学の年に満期金を受け取るか、大学入学の年に満期金だけを受け取ることがほとんどです。そのため保険金の受取時期は自由ではありません。

一方で、終身保険には満期金がありません。保険料の払い込みが終わると、すぐに全額引き落とすことも可能ですし、少しだけ受け取って、残りは繰り返し積み立てておくことも可能です。

積み立てたお金の自由度で言えば、終身保険の方が高いです。

3.死亡保障の違い

ほとんどの学資保険には「払込免除特約」がついています。もし、契約者が死亡しても、満期金を保険料の払い込みなしで受け取ることができるというものです。

しかし、このお金は予定されていた満期金受け取り時期にしか渡されません。

それに対して死亡保険である終身保険では、契約者が死亡したり、高度障害状態になったりすると、すぐに死亡保険が支払われるのです。

また終身保険の方が給付金額は多いです。

注意点は、死亡補償を受け取るとそれ以降の補償がなくなるということです。つまり、終身保険の貯蓄性がなくなってしまいます。

また教育資金を貯めるために加入したのに、死亡保険金を教育以外の用途に使ってしまう可能性もあります。

終身保険の4つのメリットと2つのデメリット

終身保険を教育資金積み立て目的で加入した場合のメリットと、デメリットを詳しく見ていきましょう。

1.返戻率が学資保険より高くなる可能性がある

終身保険は返戻率が学資保険よりも高くなる可能性があります。

「低解約返戻金型保険」では保険料総額支払い後も据え置くことができるからです。保険を解約せずに、そのまま積立金を据え置くということは返戻率の上昇につながります。

現在の学資保険の返戻率の平均は105%ほど。2017年4月以前は、学資保険と終身保険の返戻率に大きな違いはありませんでした。この年の保険料増加に伴って、学資保険も終身保険の返戻率も若干落ちてきています。

人気のオリックス生命保険終身ライズでシミュレーションしてみましょう。

契約者年齢30歳、保険料払込総額300万円、払込期間15年の場合。

この条件の場合は、保険料を払い終えた時点で返戻率は101.3%です。学資保険の返戻率が105%だとすると、学資保険の方が上ですが、このまま据え置くことで、返戻率は10%以上高くなる可能性が大いにあります。

教育資金目的で貯めたお金を据え置く意味はないと考える方はいるでしょう。しかし、本当に意味がないのでしょうか?

次の項目でお金を据え置くことができるメリットについて詳しく説明します。

2.自由に積立金を受け取ることができる

学資保険では、積立金は祝い金や満期金として定められた時期にしか積立金を受け取ることができませんが、終身保険の場合は、保険料払込を終えると好きなタイミングで積立金を受け取ることができます。

未来のことは誰にも分りません。もしかすると子どもが大学進学するとき、十分な蓄えがあるかもしれません。その時には、終身保険の積立金を解約せずに据え置きしておくことで、少しずつですがお金を増やすことができるのです。

そして、海外留学費用、大学院進学費用、もしくは結婚費用など、まとまったお金が必要になる場面で解約することができるのです。

大学進学をしないケースも考えられますよね。子供の将来がどのように進んでいくのか予測できないからこそ、終身保険の自由性は大きなメリットとなります。

また終身保険の場合は、積立金の一部だけ解約して、残りはそのまま据え置くということも可能です。しかし学資保険のような祝い金はありません。そのため、保険料の払い込みが終わるまでは積立金を一切受け取ることができません。

3.自由な加入時期

すでに説明したように、終身保険は好きなタイミングで加入することができます。

学資保険は、早くても出生140日前からしか加入できません。出生140日前から加入できるなら十分と思う方なら、問題はありませんが、妊娠する前から教育費用の積み立てを行いたいという方にとっては終身保険は、大きな魅力となるはずです。

どうしても妊娠から出産後数年間は育児や出産準備などで忙しい日々を送ることになります。そのため保険選びや加入手続きをじっくりと行うことはできません。終身保険ならば、余裕をもって加入手続きなどを行うことができます。

4.万が一の時の保障が手厚い

終身保険では、契約者に万が一のことがあった時、すぐに死亡保険金を受け取ることができます。例えば、父親を失ったとしても、しばらくは生活していくための、家族の生活基盤を整える費用にできます。死亡保険金は、学資保険よりも終身保険の方が多いです。

しかし、教育費用のための積立金を失うということなので、教育の選択肢は少なくなるかもしれません。

一方、学資保険でも同様の保険金を受け取ることはできますが、受取時期はあらかじめ設定された満期金受取時期です。

途中解約すると大きなデメリットになる

「低解約返戻金型終身保険」は、絶対に途中解約しないという強い意志を持って加入しなければいけません。途中解約してしまうと、返戻率が70%ほどにまで下がってしまい、大損してしまうからです。

学資保険でも途中解約すると損をする状態になってしまいますが、加入して数年の場合だとそれほど大きな損にはなりません。

途中解約しないと言うのは簡単ですが、将来何が起きるかは予測できません。減俸やボーナスカットなどが行われても不思議ではありません。そんな時に、保険料が払えなくなると、途中解約を行うしかありません。

もし保険料払込が終わる前に、途中解約しそうならば比較的安全な学資保険に加入するといいでしょう。

低解約返戻金型終身保険に加入する際にも、月々の保険料は無理なく払える額にすることが大切です。

満期時点の返戻率は終身保険の方が低いかも

以前は、低解約返戻金型終身保険の返戻率は、学資保険とほとんど変わりませんでした。しかし、低金利時代のため、終身保険の返戻率も下がり続けているのです。

低解約返戻金型終身保険を学資保険と同じ条件で比較した場合、低解約返戻金型終身保険の返戻率の方が低い場合が多いです。さらに2017年4月からの保険料改定で、さらに返戻率は低くなりました。商品によっては、販売中止されたものもあります。

もちろん据え置きし続けることで、返戻率はあがります。長期的な視点で見ると、低解約返戻金型終身保険の方が返戻率は高いです。

しかし、教育資金を貯める目的という面で見ると、学資保険の方が少しだけ返戻率は高いです。

保険相談の時に注意しよう

近年、保険相談をした時に終身保険だけを勧められるという声をよく聞きます。もし、学資保険には一切触れずに終身保険だけを勧められたのならば、要注意です。

その理由は、保険会社から販売者へと支払われる手数料にあります。販売者が保険を売ると、その保険会社から販売者へと仲介手数料が支払われるのですが、一般的に学資保険よりも低解約返戻金型終身保険の方が仲介手数料は高いからです。

このような販売業者を避けるためにも、保険相談や見直しの相手はしっかりと選ばなければいけません。おすすめは独立した保険ショップやFPなどです。

結論!学資保険と終身保険どっちに入るのがいいの?

学資保険と終身保険どちらにもメリット・デメリットがあります。どちらも良い保険で、教育資金積み立てにも向いています。

結局、保険に何を求めるか。その目的で、選んでいきましょう。

教育資金を貯めることだけが目的の場合

学資保険の方が返戻率は高いです。

ソニー生命の学資保険では返戻率約110%、明治安田生命、フコク生命、ニッセイの学資保険も返戻率は約105%と高めです。

一方、終身保険の返戻率を契約者年齢30歳、払込期間15年、払込総額300万円でシミュレーションしてみます。

低解約返戻金型終身保険の中でも返戻率が高いと言われるオリックス生命終身保険RISEの場合、払い込みを終えた時点で返戻率101.3%です。貯蓄率はありますが、学資保険と比較すると低いです。

充実した補償が欲しいなら終身保険

貯蓄性だけではなく、充実した補償を求めるなら、終身保険が最適。

どちらの保険に加入しても、長期間保険料を払い続けることになります。あなたに合ったものをじっくりと検討して選ぶようにしましょう。

2017年版!教育費用積み立てにおすすめの終身保険

教育費用積み立ての終身保険選びは難しいです。

各保険会社のホームページは少し分かりづらく、返戻率をはっきり出しているところも少ないです。

教育費用積み立て目的で低解約返戻金型終身保険選びを行うのならば、10年払い・15年払いをして元本割れをしないものを選ぶ必要があります。

そのためにも、返戻率が100%以上のものを選びましょう。返戻率の出し方は以下の通りです。

受取総額÷払込総額×100=返戻率

また返戻率が高くても、10年払い・15年払いなどの短期払いができないものは候補から外さないといけません。教育費用は子どもが大学進学する年に受け取るのがベストです。もし30年払いや40年払いを選択してしまうと、教育資金としては役に立ちません。

 

保険料改定された2017年4月以降におすすめできる終身保険は、オリックス生命の終身保険RISEです。

RISEは払込保険料200万円から100万円単位で選べ、短期払込みもできます。すでに見たように、30歳で加入すると返戻率は101.3%と貯蓄性もあります。もちろん据え置くことで、返戻率は上がっていきます。補償も充実しているので、2017年4月以降の終身保険では最もおすすめできます。

以前は、AIG富士生命のE-終身も人気でしたが、2017年4月現在インターネット受付と資料請求の受付が休止されている状態です。

学資保険と終身保険まとめ

学資保険と終身保険選びで大切なのは、貯蓄性を重視するのか、それとも貯蓄と補償を重視するのかということ。

しかし保険商品は、素人では非常に複雑で分かりにくいのが事実。可能ならば、独立したFPや保険ショップに無料相談を行ってみるといいでしょう。

特にFPは保険に精通したお金のプロなので、あなたに合った教育費用積み立て方法、金融商品を紹介してくれるはずです。

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